• 2025年7月30日

ヘルパンギーナ(夏風邪)

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナは乳幼児(4歳以下がほとんどで1歳が最も多い)を中心に夏(6~7月頃)に流行する夏風邪の代表です。原因は主にコクサッキーウイルスA群と言われています。

症状

ヘルパンギーナはが出たり、口蓋垂(のどちんこ)の近くの粘膜に水ぶくれができるのが特徴です。熱は3日程度で解熱します。のどが痛いため食事が取りづらくなることもあります。

診断

口腔内の特徴的な所見(水疱性の発疹)を確認して診断します。ヘルパンギーナには、迅速検査はありません。

治療

ヘルパンギーナの治療は対処療法が基本です。発熱があれば解熱剤を、のどが痛ければ痛み止めを使用して下さい。

日常生活での注意点

ご家族に感染者が出たら手洗い・うがいで予防につとめましょう。発症後2~4週間頃まで便からウイルスが排出されるため、乳幼児のおむつ交換をした後は、排せつ物を適切に処理し、石鹸でしっかり手洗いをすることが大切です。

登校制限

ヘルパンギーナは感染したとしても一律に出席停止となる感染症ではありませんが、「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる感染症」という扱いになっており、その時の学校の判断によりますので、学校からヘルパンギーナになった際には休むよう指示があれば従ってください。出席停止となった際は、発熱や口腔の水疱が落ち着き、全身状態が安定すれば出席可能になります(目安であり一律に決まった基準はありません)。

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