• 2025年7月30日

咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱(プール熱)とは

咽頭結膜熱は年間を通じて発生する疾患ですが、特に夏期に多く、7~8月にピークとなります。原因はアデノウイルスと言われています。かつてはプール利用時にタオルを貸し借りして流行することがあったためプール熱とも呼ばれています。

症状

咽頭結膜熱になると38~40℃の発熱、咽頭炎や扁桃炎によるのどの発赤や痛み、結膜炎に伴う目の充血目やになどの症状がでます。

検査

綿棒でのどをこすり、検査を行います。検査結果は5分ほどで出ます。

治療

咽頭結膜熱の治療は対処療法が基本です。1週間程度で軽快することが多いです。細菌感染の合併が疑われる場合は抗菌薬や点眼を使用します。

日常生活での注意点

アデノウイルスは感染が拡がりやすい病気で、接触や飛沫により感染します。感染した人の唾液や痰の付いた物の扱いに注意し、手洗いうがいを積極的に心がけて下さい。特に家庭内でタオルや食器を共用することは控えて下さい。小さなお子さんでご兄弟がいる場合は特に感染しやすいので、注意しましょう。

登校制限

咽頭結膜熱になった場合、主要症状(発熱、咽頭痛、眼球充血、眼脂)が消退した後2日を経過するまで登校停止となります。

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