- 2025年9月14日
嗅覚障害
嗅覚障害とは
嗅覚障害はにおいが分からなくなる疾患です

においを感じる仕組み

においの成分が鼻腔内にはいると、匂いを感じるセンサーである嗅上皮で感知し、嗅神経を介して嗅球に伝わり、さらに脳にこの情報が伝わると「におい」として感じます。
診断
嗅覚障害の経緯を確認し、また、鼻腔内をファイバーで確認して判断します
嗅覚障害の原因と治療
嗅覚障害は原因によって、気導性、嗅神経性、中枢性に分類できます
- 気導性
においの成分が嗅上皮まで届かない状態で、ポリープ(鼻茸)などの鼻づまりやアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎など原因となっている病気が改善すると嗅覚が戻ることが多いです。それぞれに応じた治療を行います
- 嗅神経性
風邪ウイルスなどの感染によってにおいのセンサー自体に障害が生じている状態です。内服(ビタミン剤、亜鉛、漢方など)やステロイド点鼻薬で治療しますが、回復しないケースも見られます
- 中枢性
頭部外傷などによる神経損傷が原因で、現在のところ有効な治療法は見つかっていません