- 2025年8月29日
- 2025年8月31日
鼻出血(鼻血)

原因
鼻の粘膜が傷ついたり、乾燥したりすることで起こることが多いですが、他にもアレルギー、高血圧や血液の凝固異常、鼻腔腫瘍、血をさらさらにする薬の影響などが考えられます。
出血部位
鼻の穴の入口から1~2cm部分(キーゼルバッハ部位)は血管が集中しており、鼻出血の多くは、この部位から出血します。鼻をつまむことで止血できることも多いです。
後方にある蝶口蓋動脈からの出血の場合は大出血になりやすく専門的な処置が必要な場合が多いです。

診察
ファイバーを用い出血部位を確認します
主な治療法
- 血を止める薬を付けた綿で圧迫止血
- 電気または薬品で粘膜を焼灼
※鼻腔の後方からの出血は大出血になることがあり、その場合は蝶口蓋動脈などの血管の本幹から止めにいく必要があり、全身麻酔での治療が必要になります。その場合は病院に紹介させて頂きます。
止血処置や粘膜焼灼後の注意点(2~3日は以下の点に気を付けてください)
- 入浴は湯船に入らずシャワー程度にとどめてください
- 激しい運動をしないようにしてください
- 重たいものを持たないようにしてください
ご自宅での止血法
鼻出血が出たら、頭を少し前かがみにし、鼻の柔らかい部分(鼻翼)を10分ほど強くつまんでください。2回ほど鼻をつまんでも血が止まらない場合は病院受診をして下さい。
※ 血は飲み込まず口から吐き出して下さい

注意
上を向いたり仰向けに寝かせたりすると、のどに血液が垂れ込んでしまって具合が悪くなるのでやめましょう。
