• 2025年8月15日
  • 2025年8月16日

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)はムンプスウイルスが原因で引き起こされる病気です。

症状

主な症状は、発熱および唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)の腫脹・疼痛です。
合併症としては無菌性髄膜炎、急性脳炎、難聴、急性膵炎などがあり、思春期以降に感染した場合は精巣炎や卵巣炎を起こすこともあります。

診察

迅速診断キットはありません。
血液検査でムンプスウイルスの抗体価を測定することで診断できます。しかし、結果が出るのに1週間ほどかかってします。

血液検査をしたとしても、ほとんどのおたふくかぜは結果が出る前に治ってしまうので、通常は血液検査までは行わず、以下のようなことを参考に総合的に判断します。
・これまでの罹患歴や予防接種の有無
・周囲(職場・学校・幼稚園など)で流行しているかどうか
・唾液腺(耳下腺、顎下腺など)の腫脹の状態

治療

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の治療は対処療法が基本です。1~2週間で軽快することが多いです。

予防

ワクチンを接種することにより予防することができます。

登校制限

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)になった場合、耳下腺、顎下腺又は舌下線の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好になるまで出席停止となります。
※ 5日を経過し全身状態が良好であれば、耳下腺等の腫脹が続いていても登校できます。

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