- 2025年8月3日
RSウイルス感染症
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は、RSウイルスに感染することによって引き起こされる病気です。RSウイルスの流行は秋~冬が多いと言われています。RSウイルスは、1歳までに半数のお子さんがかかり、2歳までにほとんどのお子さんがかかるウイルスです。
RSウイルスの潜伏期間は2~8(多くの場合4~6)日間とされています。
症状
発熱、鼻汁、咳など軽い風邪のような症状が出現し、中耳炎を合併することもあります。しかし、重症化すると気管支炎や肺炎の兆候が見られ、中には呼吸困難を起こして入院することもあります。
診察
綿棒で鼻の奥をこすり、検査を行います。検査結果は5~10分ほどで出ます。
治療
RSウイルス感染症の治療は基本的に対処療法となります。通常は数日から1週間くらいかけて徐々によくなります。
中耳炎を合併している場合は抗菌薬の投与を行います。
注意点
乳幼児のRSウイルス感染症では急性中耳炎を高頻度に合併(2歳未満だと約70%、2歳以上でも約30%)すると言われています。
RSウイルス感染症と診断されたら、改善するまでの期間は耳鼻咽喉科で中耳炎の確認をしていくことをお勧めします
登校制限
RSウイルス感染症になったとしても一律に出席停止となる感染症ではありませんが、こども家庭庁の「保育所における感染症対策ガイドライン」では「医師の診断を受け、保護者が登園届を記入することが考えられる感染症」という位置づけになっています。
幼稚園・保育園からRSウイルス感染症になった際には休むよう指示があれば従ってください。出席停止となった際は、呼吸器症状が消失し、全身状態が良くなれば出席可能になります。(一律に決まった基準はありません)