• 2025年7月31日

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症とは

良性発作性頭位めまい症とは、耳が原因で起こるめまいの中で最も頻度が高い疾患です。

原因

内耳の耳石という組織が剥がれ、三半規管の中に入り込んでしまい、頭を動かすと耳石が重力に引っ張られ三半規管の中を動くことで三半規管に影響を与えてめまいを起こしていると考えられています。良性発作性頭位めまい症には半規管結石型とクプラ結石型があります。

□半規管結石型 三半規管の中に耳石が浮遊しています。下記の寝返り体操が有効です。

□クプラ結石型 クプラ(回転を感じるところ)に耳石がついています。耳石が剥がれるのを待つ必要があります

症状

頭を動かした際にぐるぐる周りの景色が回ったり、または、ふわふわと雲の上にいるような感じの症状が出ます。じっと頭を動かさないようにしていると数秒~数十秒でめまいが徐々に治まり、再度頭を動かすとめまいが出現するというのが特徴です。

診察

眼振(目の揺れ方)を確認したり、聴力検査、重心動揺検査などを確認して判断します。

治療

めまい感や吐き気を抑える薬を用いながら、耳石が影響の少ない部位に入るのを待ちます。

良性発作性頭位めまい症を軽減する寝返り体操

①仰向けになる
②頭部のみ右を向く
③仰向けに戻る
④頭部のみ左を向く
⑤仰向けに戻る
それぞれ10秒ずつ朝と晩に3往復行う

さわだ耳鼻咽喉科・アレルギー科 078-945-6661 ホームページ