• 2025年8月9日
  • 2025年8月11日

突発性難聴

突発性難聴とは

突発性難聴とは、突然片方の耳(ごくまれに両耳)が聞こえなくなる病気です。 診断基準は『純音聴力検査で、隣り合う3周波数で各30dB以上の難聴が、72時間以内に生じたもの』となっています。

原因

原因は分かっていません。耳の中の細い血管の血流障害や、ウイルス感染による炎症などが関係していかもしれないとも言われていますが、現時点では明確な因果関係を示すものは特定されていません。

症状

  • 片耳の聴力低下
  • 耳がつまった感じ
  • 耳鳴り
  • めまいを伴う場合もあります

診察

聴力検査を行い診断します

治療

突発性難聴は治療が遅れると治りにくく、発症から2週間以内、できれば1週間以内に治療を開始するのがよいとされています。

治療は、ステロイドの内服または点滴による治療が中心となります。点滴が必要な場合は病院に紹介させていただきます。また、ビタミンB12、ATP製剤などを併用することもあります。

予後について

聴力が元通りに回復する確率は約1/3、残りの1/3は少し回復、もう1/3は全く回復しないと言われています。100%治す治療法は現時点ではありません。

注意

突発性難聴に似たような症状が出現する病気として、メニエール病聴神経腫瘍(年に約1~3mmずつ緩やかに増大する良性腫瘍)があります。
※経過をみていく上で、聴力の軽快や増悪を繰り返す場合はメニエール病であったと判明することも多いです。(『反復して』初めてメニエール病と診断できますので最初の診察でメニエール病と診断をすることは出来ません)
※ステロイド治療を行い数か月経過しても聴力が改善しない場合は、まれ(数%)に聴神経腫瘍が原因のことがありますのでMRIで精査します。

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