• 2025年8月3日

百日咳

百日咳とは

「百日咳菌」という細菌の感染によって引き起こされる、長く続く激しい咳発作を特徴とする急性の気道感染症です。

症状

かぜのような症状で始まり、次第に咳が著しくなり、百日咳特有の咳が出始めます。典型的な症状は、顔を真っ赤にしてコンコンと激しく発作性に咳込み(スタッカート)、最後にヒューと音を立てて息を吸う発作(ウープ)となります。嘔吐や無呼吸発作を伴うことがあります。

乳児(特に新生児や乳児早期)では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに致死的となることがありますので、保護者の方は咳や呼吸状態を注意深く観察してください。

ワクチンを接種されている小児や成人では典型的な症状がみられず、持続する咳が所見としてみられることも多いです。

検査

綿棒で鼻の奥をこすり、検査を行います。検査結果は15分ほどで出ます。

治療

百日咳の治療はマクロライド系の抗菌薬(クラリスロマイシンなど)が第一選択となります。

登校制限

百日咳になった際には、特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまで出席停止になります。

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